56歳女性、最強だったけど癒された

去年の秋の大変な、でも忘れることのない1日の話です。
30年来の友人、彼女は経営者の立場でもあって、多忙な日を送っているのですが、スピリチュアルなもの、体験にとても興味があります。霊視ができる共通の知り合いから、不動明王を御本尊にしているところへお参りして、お札を授かるといいと、アドバイスされました。
京都は多くの神社仏閣がありますが、その中でも、最強のお不動様のいらっしゃるお寺、を調べたところ、探し当てたのが、志明院。
私も、そこがどこにあるのか、どんな所か、ネットの情報などで、うっすらと知識はありました。まず、京都市内中心から、車で3、40分。行く道はかなり細く、カーブも多く、山の中にあるために、午後早めに下山しないといけない。お寺参り、というより、修行僧が修行に行くような所であるということ。
司馬遼太郎が滞在して、夜、物の怪の気配を感じたことを紀行文に残しているので、生半可な気持ちで行ってはいけない、ということ。
車で行くと言っても、友人一人で行かせるわけにもいかず、こうなったら乗りかかった船だ、とばかりに、同行することにしました。
このような情報をあらかじめ知らせておいたにもかかわらず、「夜、会食の予定が入ったので、スーツとパンプスで行く」と、怖い物知らずの友人に、思わず、着替えを持ってくるように伝え、ハイキングに行く服装でと、念をおしました。
京都駅でレンタカーを借りて、いざ、出発、洛北の住宅街を抜けて、志明院のある雲ケ畑へと1本道を進んでいくと、情報通り、どんどん道は狭くなり、カーブの連続。9月の台風の影響で道路横の斜面は倒木が激しく、進むごとに落石注意、土砂崩れ注意の看板が目につくようになり、車内でキャーキャー騒ぎながら、吸い込まれるような感覚で志明院を目指しました。何か、とんでもない所へ足を踏み入れた、そんな思いでしたが、お不動様が守ってくださったのか、無事に到着しました。入口で、拝観の注意事項を聞いて、荷物も持って行ってはいけない、写真撮影も禁止、ということでした。
山門入っても、台風の爪痕が激しく、鐘楼も屋根が崩壊。参道というより険しい山道を、「クマに注意、スズメバチに注意」みたいな標識におびえつつも、女二人手に手をとって、上りました。
鴨川の源流の一つといわれる、洞窟のような祠がある、石舞台のようなところに、ようやく到着。数人の参拝客とともに、皆、言葉を発することもなく、岩のパワー、かすかに聞こえる水の滴り、に耳を澄まして、神秘的というよりは、清々しい気持ちになり、心身ともに浄化された気分を味わいました。
市街地よりも早く紅葉が満開になる、周辺の景色を見渡しながら、「ここに来る」機会を作ってくれた友人に感謝、来るべき運命、みたいなのを実感しました。
京都最強、最恐スポットと言われてますが、霊的に怖い思いをしたとか、不穏な気配を感じることはありませんでした。友人はお不動様のお札を、私はお守りを授かりました。そのご利益かどうかはわかりませんが、二人とも、日々の暮らしの中で、念ずれば思いは通じているみたいです。
自然の驚異、を十分に感じさせてくれる、いわゆる観光で有名な京都のお寺とは真逆の、パワースポットです。車の運転に自信のない方はタクシーをチャーターしていくことをお勧めしますが、物見遊山で行くところでは決してないので、心の準備、とサバイバル精神を持ってお出かけください。お不動様のパワーが強いので、気持ちが弱っている時だと、逆効果かもしれません。私たち二人は、普段から強運の持ち主と、お互いが認識しているので、パワージャージできて有難い体験ができました。行ったら絶対誰かに話したくなる、「知る人ぞ知る京都」です。