51歳男性 カメラが壊れるパワースポット吉田山に登ってみたい

京都といえば千年の都、町全体がパワースポットみたいなところではある。しかし東京出身の私でもここに住みついてみると、明らかに周りと違うエネルギーを発している場所というのが分かる。私が特にそう思うのは京都市街の東側、京都大学のキャンパスからほど近い吉田山だ。そもそも他の山につながっていないというところが不思議である。専門用語では孤立丘というらしい。京都には吉田山以外にも、船岡山とか双ヶ丘とか孤立丘がけっこうある。近代的な考え方からすればそんな妙な丘がないところを都にすればいいとか、そんな丘は取り崩してしまえと思うけれど、わざわざそういう場所を選んで都を定めたらしい。やはり風水的なパワーが湧き出ているのだろう。吉田山は標高105メートルだからそんなに高くない。私は京都に住みついた直後、この近くに「私設図書館」という、これまた不思議な自習室があってそこに通っていた。それで吉田山の麓を通ることになったのである。麓に立っている鳥居の前を通ったとき、私は何かを感じた。ビリビリと感じた。何とも不思議な雰囲気が漂っている。明治時代まで神道の世界を支配していた、吉田神道の本拠地だというかもさもありなん。ネットで調べてみると、もっととんでもないことが書いてある。「吉田山は異界とつながっている」。「精神的に弱い人は近づかないほうがいい」。こういうのは噂のレベルだろうが、京大で台湾の霊媒を研究している友人は「高感度カメラを吉田山に持っていくと、かならず故障する」と教えてくれた。恐ろしや。実は私自身は登ったことはないのだが、私の妻は登ったことがある。彼女は精神的に強いのか、異界にさらわれることもなく無事で帰ってきた。それどころか「山頂におしゃれな古民家カフェがあってよかった」とご満悦である。カフェでは何やら達筆な筆で和歌が書かれた色紙をもらってきた。達筆すぎで読めないところが、いかにも霊験あらたかそうである。私も京都住まいが1年半になったから、そろそろ勇気を振り絞って吉田山に登ってみたいと思う。