31歳女性 豪徳寺の招き猫に助けられ

都内で会社経営をしております。30代、独身の女です。私が「パワースポット」と聞いて真っ先に思い出すのはズバリ、東京都世田谷区にある豪徳寺。招き猫発祥の寺と呼ばれる豪徳寺ですが、こちらのお寺は私の人生において無視できない場所なんです。

20代半ばで田舎から上京。手にしていた仕事を捨てて夢のために東京までやってきた私ですが、もちろん道のりは楽ではありませんでした。夢を叶えるために時間を使いたいのは山々でしたが、はやりお金を稼がねば食べていけない。そうして見つけた渋谷のスナックのアルバイト。そこで出会ったお客様との会話をきっかけに、豪徳寺を知ることになります。

その方というのもまた、20代で秋田から上京し、今では都内で有数の建築事務所社長して立派に働いているお方。しかし、食べていけるまでにはかなり時間がかかったとお話ししてくれました。その方の転機となったのが豪徳寺。毎日欠かさずこちらに通い、大きさの違う招き猫を玄関に並べ、毎日撫でて暮らしていたようです。「願掛けすることで自分の日々の行いも少なからず変わったりするんだよね。このネコたちにあやかれるよう、もっと頑張ろうと思えてくる」という言葉に共感し、私も豪徳寺を訪れました。

一番驚いたのが、ある日酔っ払って帰ってきた朝。玄関先に手をついた拍子に、ずっと飾っていた招き猫2体が地面に落ち、割れてしまったのです。大事にしていたので何か不吉なことのような気がして、大切に袋に入れ、翌日豪徳寺にお返しに行くことに。そして手を合わせ、目をつむり、「今まで見守ってくれてありがとう」と心の中で呟きました。そうするとその日にうちに、知らない電話番号から2件着信が。誰だろうと思いかけ直してみると、「新規案件の相談なのですが」とのこと。

招き猫2体が割れた翌日、新しい大きな仕事が2件。
単なる偶然なのかもしれませんが、私にとってはどうしても、あの招き猫ちゃんたちの仕業にしか思えません。

ただただ飾りのネコと侮るなかれ。
きちんと手を合わせ、御礼を伝えることがどれだけ大事かということを学びました。